ヒマワリセブン

美容室です。 ひとりで仕事してます。 なので 予約制です。

どうデザインするか

 

いきなりですが、髪の毛って頭皮から全部きれいに垂直に生えてる 伸びてるものではないです。場所によってある程度の規則性はあるんですが ここは寝て生えてるとか、やや起き気味に 生えてるとか、つむじの上から見ると右まわりだったり たまに左回り 耳のうえは後ろ向きだったり、襟足は上むいてたり、真ん中に集まってたり。人によってその程度の強弱はありますが、いろいろです。この髪の毛がどっち向いて生えてるかっていうのは、その毛先がどっち向いて落ちるかっていう事にすごく影響していて、おさまったり、はねたりって事になります。

それから その髪そのものの、形状。まっすぐとか、ちょっと曲がってるとか、ぐりぐりしてるとか、(この癖毛っていうのは、場所によって強さが違ってたりします。)あと太いとか細い。水はじくね~とか、なかなか乾かないとか。多い、少ないとかいろいろあります。

また髪の生え方や形状は常にすこしづつですが、変化しています。髪の特性として、表現がむつかしいですが、馴染むものです。ここに行ったらいいのね~ってわかった毛先はそこに行くようになります。この人だんだん変なことに言ってると思われるでしょうが、実際そんな感じです。

 そういうそれぞれの自然な状態をそのまま使って 似合うかたち スタイルを探す。そうなってるもの 有るものを活かしてセンスのいいものにする。これ 無理がないので、おうちでの手入れも簡単になるはず。 

 実際は 少なくて細くて寝て生えている髪の人はボリュームのあるスタイル。その反対に多くて太いっていう人はペタンとしたい みたいに思ってる人が多くて、そして自分の素材は良くない 変えたいって事になったりします。

けれど髪が多くて太い人がボリュームのあるグラマーなスタイルを選んだ場合、自分の髪質が良かったって事になりますし、少なくて細くて寝て生えている髪の人はツルっとしたストレートの綺麗な髪質って事がよくあります。だからそこを魅せるポイントにする。

その素材だからこそ、うまくいくスタイルの中から気に入ってもらえるものを見つける。

そういうデザインをやっていきたいものです。