ヒマワリセブン

美容室です。 ひとりで仕事してます。 なので 予約制です。

炭酸スパについて

 

何年か前から この業界では ヘッドスパが飽きられたと考えたかどうだかは、わからないが炭酸スパとか言いはじめていて、数か月前に昔の同僚の集まりに行った時 数人の美容師に囲まれ すごいいいよ~と集中攻撃を受けた。洗脳されたふりをして逃走したが、ちょっとだけ調べてみたところ やはり 何を狙っているのかわからないはだかの王様のドレスである。若干酸性に傾いている事が想像されるだけの水道水で実際のPhはわからない。高濃度炭酸水の溶解度はシャワーヘッドから出てきた時点で1000ppmらしい。(0.1%と言わないところがおもしろいがバカにしている)二酸化炭素の飽和濃度は水の温度があったかいと どんどん下がる。1000ppmが実現しているとしてもその後の濃度はどうなっているのか。シャワーヘッドから飛び出した炭酸水は髪 頭皮に到達しそこにとどまることなく流れていく状況で、髪には酸リンス替わりになっても頭皮から二酸化炭素を吸収させて 血流がよくなってとか ボーア効果によって酸素が細胞に供与され代謝が良くなるとかは望めない。ホントに経皮吸収させたいのなら、1000ppm(0.1%)でなくもっと高濃度にする必要があるし、なにより吸収させたいその場所に一定の時間留めておくことが必要なようだ。

なので 美容室で行う1000ppmの炭酸スパの場合、ホントに頭皮から吸収させて血液中の二酸化炭素分圧を上げる Phを酸性に傾かせ、そしてボーア効果 と言うはたらきが行われているとは考えにくい。

もしそのハタラキが本当に行われている(アタマの血液中の二酸化炭素分圧を上げてPhを酸性に傾かせている)としたら、これはやばすぎるし、問題がないはずはなく、効果がないからゆるされているのだろう。

メーカーは経皮の血液ガスのモニタリング調査をして公表してもらいたい。

たぶん経皮表面部分の毛細血管にすこしだけ影響を与えているのではと 医学的根拠なく想像します。

とにかく医学の分野である。疲れた。

 

 神戸大学医学部整形外科では難治骨折の治療促進療法として炭酸ガスが使われています。

こういった事はこういった所に任せておいた方がよい。

 http://www.kobe-seikei.com/info/nanchikossetsushin.htm

とか書いていると もうすでに炭酸ガスは終わっていて水素がブームらしい。

節操がなく、すこし かなしい。